第80回(社)日本口腔外科学会九州地方会開催
平成24年6月23日(土)、鹿児島県市町村自治会館で中村典史教授大会長のもと第80回(社)日本口腔外科学会九州地方会を開催しました。雨という天候の悪いなか、九州地区だけでなく九州圏外からの参加もあり312名と多くの先生方にご参加頂きました。一般演題では32演題の発表があり、その中では九州圏外の先生からの発表も頂きました。また、特別講演では、琉球大学大学院医学研究科顎顔面口腔機能再建学講座砂川 元教授に「唇顎口蓋裂患者の一貫治療における顎管理の意義」のご講演を頂きました。ご講演では砂川 元教授から我々後輩口腔外科医やこれから口腔外科を目指す若手への熱いメッセージを頂きました。大会では座長の先生方のご尽力もあり大変熱のある討議があり充実した内容で盛況のうちに終了することができました。
本地方会の後、(社)日本口腔外科学会主催歯科臨床医リフレッシュセミナーも開催しました。「下顎智歯抜歯後の神経麻痺を回避する「技」と「戦略」」をテーマに、医療法人伊東会伊東歯科口腔病院國芳秀晴先生、公立学校共済組合九州中央病院歯科口腔外科堀之内康文先生、鹿児島大学大学院医歯学総合研究科口腔顎顔面外科学野添悦郎先生、佐賀大学医学部歯科口腔外科学野口信宏先生、和歌山県立医科大学歯科口腔外科学藤田茂之先生の5名の講師によりそれぞれ専門の立場からの取り組みについてご講演いただきました。下顎智歯抜歯は口腔外科領域では最も一般的な手術であり、若い先生方にとって良い教育の場を提供できたと同時にベテランの先生方にも日頃の臨床を振り返る良い機会になったものと考えます。セミナーには開業されている先生方の参加もあり276名と予想を上回る多くの先生方の参加を頂き会場もほぼ満席でした。講演後の質疑でも活発な討議が行われ、時間が少し延長しましたが内容も非常に満足するようなセミナーを開催することができました。