鹿児島大学歯学部は昭和52年に発足して以来、平成26年度までに32期、2,000名にせまる卒業生を輩出しており、卒業生は、国内は言うに及ばず、国際的な舞台でも活躍しておられます。
本学部は南九州・沖縄地域で唯一の歯科医学教育研究の拠点であり、教育、研究および地域の歯科医療の中心的役割を担ってきました。鹿児島大学は「日本で一番学生を大切にし、地域活性化の中核的拠点として国民の期待に応えることができる『進取の気風』にあふれる総合大学」を目指して人材の育成を図っています。このような状況に臨み、本学部では、この度カリキュラムの大幅な改編を行い、先進的で魅力的なカリキュラムを用意し、いよいよ平成27年度から順次新カリキュラムに移行します。
本学部では、地理的特性を踏まえて、これまで鹿児島県や鹿児島県歯科医師会と協力して無歯科医離島への巡回診療を実施し、地域医療に貢献してきました。この体制は、学部学生や研修医の貴重な体験の場となっています。さらに、新カリキュラムでは、講義「地域・離島歯科医療学」の一部、および実習「地域体験実習」、「地域医療学実習」、「離島歯科医療実習」において、同窓会の先生方から後輩の学生たちへ、地域歯科医療現場での経験を伝えていただくことにしています。また、講義「患者と医療」において、鹿児島県歯科医師会より地域医療の実情をご講義いただく機会も設けました。いずれも本学部卒業生の先生方の甚大なる援助により実現しました。
これまで、卒業生の皆様と大学間の連携は同窓会の活動を中心に行われてきましたが、折しも平成26年度に同窓会事務局が本学部内に常設されたことから、今後、卒業生の皆様と大学のいっそう緊密な関係が築かれることが期待されます。時にホームページをご覧いただき、母校を訪ねて、地域に開かれた母校の現状をご承知いただき、本学部の今後の発展にご協力を賜りますよう切にお願い致します。