鹿児島大学病院は、歯科と医科の診療部門に分かれて設置されておりますが、2003年の組織統合化以降、建物も一体化した真の総合病院を目指して、現在、再開発が進められています。

 歯科診療棟は11の診療科と19の専門外来、そして歯科医師臨床研修を担当する歯科総合療部によって構成されています。1980年の歯学部附属病院の竣工以来、歴史を積み重ねてきた臨床系教室は世代交代が進み、最新の技術を自在に駆使して治療を実施される優秀な先生方が、全国公募による診療科長として就任し、本院の歯科学生と研修歯科医の臨床教育を担当しています。

 大学病院の役割は、地域医療における基幹組織として、住民の皆様の健康維持に貢献するとともに、医育機関として、我が国における歯科医療の充実と臨床技術の新たな展開に向けた次世代の人材育成の責任も担っています。

 患者として来院される皆様には、温かい目で若い世代の臨床教育にお力添えを賜りますよう、よろしくお願い致します。

歯科診療部門

 口腔保健科  矯正歯科  小児歯科
 保存科  歯周病科  冠・ブリッジ科
 義歯補綴科  口腔外科  顎顔面外科
 顎顔面放射線科  歯科麻酔科  歯科総合診療部
 歯科専門外来  総合臨床研修センター(歯科) 

歯学部臨床教育・歯科医師臨床研修

 本学部における臨床教育は、学部教育から卒後教育まで一貫して体系的に学べるように設計されています。歯学部に入学すると、1年生前期に「歯科臨床早期体験実習」が開講され、大学病院(歯科)すべての診療科をローテーションし、歯科医師の職務や大学病院の役割を学ぶとともに、これから6年間にわたる学部教育への学習意欲を高めてもらいます。4年生では「地域歯科医療実習」として地域の歯科医院でシャドウイングと呼ばれる実習を行います。基礎医学、臨床医学を学んでいるこの時期に地域医療の最前線の現場を体験することにより、大学での学びが現場でどのように活かされるのかを、身を持って体験することができます。5年生前期からは大学病院内で本格的な臨床実習の準備として「臨床予備実習」が始まります。その直後には医療系大学間共用試験という全国統一の試験が行われ、医療者に必要な知識、技術、態度を身につけていると認められた者のみが、「臨床実習」へと進みます。「臨床実習」は大学病院内の各診療科で行われると同時に、本学部では独自に「離島巡回歯科診療同行実習」、「離島歯科医療実習」という離島地域での実習も並行して行っており、医療者としての幅広い能力開発を行える環境を整えています。

 全ての学士課程教育が修了し、歯科医師国家試験に合格すると「歯科医師臨床研修」が始まります。現在日本では歯科医師法第16条に基づき、歯科医師臨床研修制度が平成18年度から施行されていますので、将来歯科診療に従事する予定の人は、まずは卒直後に臨床研修を1年間以上受ける必要があります。本院には3つの研修プログラムがあり、大学病院内の診療科で様々な経験を積めるプログラムや、半年間大学病院に所属するとともに残りの半年間は市中の歯科診療所に在籍し、地域医療の最前線を学べるプログラムも用意しています。また、鹿児島という地域特性を生かして、離島巡回歯科診療に参加する研修も選択でき、研修歯科医の皆さんの多様なニーズに応じたカリキュラムを構築しています。

歯学部臨床実習

歯科医師臨床研修制度