私は、昭和61年に鹿児島大学歯学部を卒業致しました。卒業後は、鹿児島大学にて勤務し、その後平成3年に開業、現在はクリニックと並行して鹿児島県歯科医師会の会長としても活動させて頂いております。
まず、鹿児島大学は総合大学であり、様々な他学部の学生と知り合うことが出来ます。私も学生当時は、本学のサークルに所属して歯学部以外の多くの友人と出会うことが出来、その関係は現在も続いております。プライベートはもちろん、仕事で助けられることも少なくありません。歯学部は県歯科医師会と密な連携をはかり、学生の皆様へより良い学習・実習環境を提供できるよう務めております。鹿児島は多くの離島を有しているため、離島巡回歯科診療を行っております。在学中に離島診療の実習が行える大学はそう多くありません。都市とはまた違った視点で歯科を学ぶ楽しさを感じることができます。
現在、私は歯科医師会の会長を務めさせて頂いておりますが、有り難いことに鹿児島大学卒の初の会長であります。鹿児島大学在籍時に、鹿児島の特性をいかした歯科医療や問題点を学んできたため、鹿児島の現状を意識しながら歯科医師会活動を行うことが出来ていると思っております。また、大学在籍時に得た繋がりや、偉大なOB・OGの皆様のおかげ様もあり、鹿児島大学と歯科医師会両方の立場にたって活動を行うことが出来ております。
鹿児島県民の皆様の歯・お口の健康、そして全身の健康を守っていけるよう、より一層頑張っていきたいと考えております。多くの学生の皆様に今後お会いできることを楽しみにしております。
1986年卒業 伊地知 博史 先生(公益社団法人鹿児島県歯科医師会 会長)
[御寄稿 2019年1月]