歯学部臨床実習は、医療系大学間共用試験という全国統一の試験を合格した学生に対して、5年生後期から6年生前期までの1年間、大学病院と地域医療機関が連携して実施されます。大学病院の歯科系12診療科・部の全てにおいて「総合歯科方式」と「専門歯科方式」で実習が組み立てられており、患者様の多様なニーズに的確に応えられる医療者を育成できるカリキュラムになっています。実習内容は、全ての学生が歯科診療の基盤を身につけられるよう、診療参加型の体制を整えており、歯科臨床において高頻度に遭遇する症例は、ミニマムリクワイアメントとして経験できます。また、全ての実習は、豊富な経験を有する指導教員の管理のもとで実施され、学生個々の能力に応じた細やかな指導が行われますので、安心して受講することが可能です。さらに、より自主的に学ぶ意欲のある学生は「歯科演習室」で実際の診療のシミュレーショントレーニングや、自由に所属できる「選択科目」などを通じて、一歩先を行く自己学習も可能です。

 院外での実習として、「離島歯科医療実習」、「離島巡回歯科診療同行実習」、「地域歯科医療実習」などが用意されています。特に、鹿児島の地域特性を活かした「離島歯科医療実習」は、本学部と連携している離島歯科医療機関の協力を得て、医学部との合同の実習を行っています。現在は種子島、奄美大島、与論島が登録されており、今後さらに実習先を増やす予定です。また「離島巡回歯科診療同行実習」では、鹿児島県および鹿児島県歯科医師会が行っている無歯科医地区(離島)での巡回歯科診療に、指導教員同行のもと、医療チームの一員として参加できます。これらの経験は学生のうちに社会から求められる歯科医師のあり方や医療者としての役割を強く認識することができ、将来にわたる歯科医師としてのキャリアを考える上で、とても有意義な効果を与えてくれます。