インプラント治療について

歯科インプラント治療は、失った歯を、
人工歯根(インプラント)に支えられる義歯で補う治療です。

歯を失った部分の顎の骨にインプラントを埋め込み、それに冠をかぶせたり、入れ歯の支えにしたりします。見た目や噛み心地はインプラントを用いない場合に比べて格段に改善します。

特に高度の顎骨欠損、すなわち、悪性腫瘍、良性腫瘍、嚢胞、外傷などによって顎の1/3以上と高度に骨がなくなってしまった場合や、多数歯の先天性欠如症の患者さんにインプラント治療が必要な場合は、保険で治療できる場合があります。(歯周病や加齢による一般的な顎骨の吸収などに対するインプラント義歯は全額自費診療になります。)

本院では、歯科インプラント外来(各分野の専門医の集団)で各症例に対する最善の方法を話し合って治療方針を決めています。
口腔内診査を行い、顎の型を採得してかみ合わせや咬合平面を診査し、さらにレントゲン検査やCT撮影をもとにシミュレーションソフトを使用して顎骨の状態を3次元的に解析し、口腔内の状態を把握後、症例に応じた治療計画を立案します。
インプラント治療前に歯周病があれば歯周病専門医が、義歯の調子が悪い、あるいはかみ合わせが悪ければ補綴専門医が、それぞれ治療に当たります。
インプラントはしっかりした骨内に埋入することが大切ですが、骨が不足している場合は口腔外科の専門医がインプラント埋入前に骨の造成を行った上でインプラントを埋入します(歯槽骨増大術、上顎洞底挙上術)。写真に上顎洞底挙上術の1例を示します。

上顎洞底挙上術

上顎洞底挙上術

文責:新田哲也

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