その他の治療

顎関節症

 あごの関節が痛い、あごの周りの筋肉が痛い、あごが開きにくい、あごが疲れる、口を開閉するとあごの関節で音がなるなどの症状を生じる病気です.頭痛や首,肩のこりなどを伴う場合もあります。
 顎関節症の原因は様々です。まず、症状のチェックを行い、必要に応じてあごやあごの関節の動き、あごの筋肉の働きなどを調べる検査(機能検査)を行います。基本的には、口腔外科、小児歯科、補綴科と連携しながら顎関節症の治療を行っています。もし患者様が希望すれば咬み合わせの治療を行います。お気軽にご相談ください。

閉塞性睡眠時無呼吸(へいそくせいすいみんじむこきゅう)

口内装置

 睡眠中に呼吸が止まった状態(無呼吸)が断続的に繰り返される病気です。その結果十分な睡眠がとれず、日中強い眠気を感じたり、集中力や活力に欠け、居眠りをしがちになって、居眠り運転で事故や重大事故などを起こしやすくなります。
 矯正歯科では睡眠検査の結果、閉塞性睡眠時無呼吸と診断された患者さんについて、耳鼻科や呼吸器内科と協力して口内装置を用いた治療を行っています。
 就寝時に下の写真のような装置をお口に入れることで、下あごを前に出した状態に保ち、のどがふさがって呼吸が止まるのを防ぎます。

歯ぎしり(ブラキシズム)

歯ぎしり(ブラキシズム)

 睡眠時に歯ぎしりやかみしめがあると、歯がすりへったり(咬耗)、かけたり(楔状欠損)、ひびが入ったり(エナメルクラック)、するなどの問題を生じるだけでなく、歯ぐきが下がったり(歯肉退縮)、歯槽膿漏や歯がしみるといった症状の原因になります。また、顎の関節や筋肉にも過大な負荷がかかるので、顎関節症や頭痛、肩こりなどを引き起こすこともあります。
 歯ぎしりは、睡眠時に眠りが浅くなっている状態(微小覚醒)、喫煙、カフェインの摂取、日中の精神的ストレスや胃酸の逆流などとの関連性が指摘されています。
 治療ではスプリントまたはナイトガードと呼ばれる装置を装着して、歯がすりへるのを防ぎます。また、当診療科では、歯ぎしりと日常の生活習慣や食生活、胃腸の障害などとの関連を調べて、歯ぎしりをしないようにする治療法の開発にも努めています。

歯科矯正用アンカースクリュー

歯科矯正用アンカースクリュー

 極めて小さなチタン製のスクリューを歯の間の歯槽骨に埋入して矯正治療期間を通して使用します。矯正治療では、理想的な歯の移動を行うために、歯の移動に抵抗する支えが必要となります。従来の矯正装置では、違和感が強く、目立つ装置を日中や就寝時に毎日装着する必要があり、患者さんの負担が大きく、協力も必要不可欠でした。このスクリューを骨に埋入することで、歯を動かす時の支えとして用いることができますので、これまでの矯正装置では不可能であった歯の移動が効率的にできるようになります。

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