医局員紹介
助教 吉村 卓也 Takuya YOSHIMURA mail
生 年 |
1985年 |  |
就任年月 |
2018年4月 | |
最終学歴 |
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科博士課程 2016年修了 |
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学位 |
博士（歯学） | |
所属学会 |
日本口腔外科学会 日本口腔科学会 日本口腔腫瘍学会 日本摂食嚥下リハビリテーション学会 日本静脈経腸栄養学会 日本頭頸部癌学会 |
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専門分野 |
口腔外科学、顎口腔腫瘍、口腔顎顔面再建、摂食・嚥下 | |
研究テーマ |
○口腔癌患者の多面的な全身評価（骨格筋の量・質、栄養状態、口腔機能、口腔細菌・腸内細菌等）と介入による予後改善 ○運動による口腔癌発癌・転移の制御メカニズムとしてのmyokineの関与とその口腔癌微小環境・免疫機能や癌細胞に及ぼす影響 ○種子島スタディ：地域在住高齢者の健康寿命延伸につなげる高齢者総合的機能評価（鹿児島大学・西之表市・川内市医師会立市民病院と共同研究） ○治療選択を目的とした唾液腺癌のsubtype分類の確立 |
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キーワード |
口腔癌、口腔顎顔面再建（軟組織・硬組織）、マイクロサージェリー、摂食・嚥下、栄養、フレイル、サルコペニア、オーラルフレイル、口腔機能低下症、MRONJ | |
研究内容 |
【研究全体の構想】 口腔癌の患者はその部位特性から低栄養を引き起こしやすいだけでなく、術後の構音、摂食・嚥下など多くの機能障害や外見の変化から術前後のサルコペニア・フレイルにも直結するため、術前からの多面的な全身評価と適切なリハ介入や栄養状態の改善により効果的な治療を選択できるようにすることも重要であると考えています。 これまでに、術前の骨格筋の量・質や栄養状態に関連する指標が口腔癌患者の予後に大きく影響することを報告し、骨格筋・運動と口腔癌の関係について研究をおこなっています。 【臨床研究】 体組成や口腔機能なども含めた全身評価が予後だけでなく、治療の副作用や合併症と関係するかを検討して、どのような介入をすることで予後やQOLを改善できるかを研究しています。 【基礎研究】 骨格筋・運動が口腔癌を制御するメカニズムとして、運動することで骨格筋から放出されるmyokineや脂肪から放出されるadipokineに着目して、その作用に関して、研究をおこなっています。 【臨床】 口腔癌、再建手術、摂食・嚥下を担当しています。 口腔癌の手術や定期的なフォローだけでなく、口腔癌や良性腫瘍、MRONJ等の治療で生じる欠損に対する再建手術の責任者として治療を行っています。基本的には可能な限り、血管柄付き遊離皮弁を用いて再建術を行っており、スペースの補填だけでなく、術後の機能面や整容面でも良好な結果を目指すことで予後だけでなく、可及的に元の生活に戻れるようにサポートすることを目的としています。2015年から再建手術の責任者となり、マイクロサージェリーを行ってきましたが、2018年からは積極的に血管柄付き骨弁による顎骨再建を導入し、インプラント治療まで行うことでさらなる機能回復が得られるようになり、良好な結果を得ています。また、エコー等による術前の血管評価により、初回治療の患者さんだけでなく、頚部郭清術後や放射線治療後のいわゆるvessel-depleted neckの患者さんでも血管トラブルなく治療を行えており、血管評価に関してはエコー室と協力し、臨床研究も進めています。 摂食・嚥下機能や栄養状態に関しては術前から評価を開始し、再建手術と合わせて、美味しく、楽しく、安全に食べることを目標にSTさんや看護師さん、栄養士さんとの協力によって摂食・嚥下機能改善によるQOLの向上に取り組んでいます。 |
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研究業績 |
【共著・総説】 ●PCP4/PEP19 and HER2 are novel prognostic markers in mucoepidermoid carcinoma of the salivary gland.Cancers(Basel).2022 Jan; 14(1):54（筆頭） ●Prognostic Role of Preoperative Sarcopenia Evaluation of Cervical Muscles with Long-Term Outcomes of Patients with Oral Squamous Cell Carcinoma. Cancers(Basel). 2021;13(18)4725.（筆頭） ●口腔扁平上皮癌患者の予後に対する術前低予後栄養指数および高筋肉内脂肪含有量の影響．口腔外科学会誌,2021 ;67(6):410-416.（筆頭） ●An advanced primary ameloblastoma in maxilla extending into the maxillary and ethmoid sinus tract: A case report. J Oral Maxillofac Surg Med Pathol, in press, 2021. （共著） ●種子島スタディ：口腔から種子島地域高齢者の健康寿命延伸につなげる包括的高齢者機能評価A cross-sectional analysis of the baseline data from a cohort study on community-dwelling elderly people:The Tanegashima Study.地域ケアリング23(7),64-67,2021-07（共著） ●『種子島スタディ』: 口腔から種子島地域高齢者の健康寿命延伸につなげる包括的高齢者機能評価?.Teethful (鹿児島県歯科医師会誌), 2021;154(733):7-9. （共著） ●Effectiveness of fibreoptic endoscopic evaluation of swallowing and dietary intervention during home-visit dental care in older individuals. Gerodontology. 2021 online ahead of print.（共著） ●In vivo degradation and bone formation behaviors of hydroxyapatite-coated Mg alloys in rat femur. Mater Sci Eng C Mater Biol Appl, 2021; 122:111942.（共著） ●Impact of Preoperative Low Prognostic Nutritional Index and High Intramuscular Adipose Tissue Content on Outcomes of Patients with Oral Squamous Cell Carcinoma. Cancers, 2020;12(11):E3167. （筆頭） ●PCP4/PEP19 downregulates neurite outgrowth via transcriptional regulation of Ascl1 and NeuroD1 expression in human neuroblastoma M17 cells.Lab Invest, 2020 ;100:1551-1563. （共著） ●Takuya Yoshimura: Reconstruction of defect after mandibular resection. Ameloblastoma, Chapter 22, Ed.Benny S Latif, Faculty of Dental Medicine, University of Indonesia, Jakarta, pp549-562, 2019.（筆頭） 原著 ●Correlation of Basic Fibroblast Growth Factor expression in palatal mucoperiosteal tissue with maxillary growth in operated cleft palate patients. J International Dental and Medical Research, 12(1): 61-70, 2019.（共著） ●Swallowing function before and after subtotal glossectomy and reconstruction with a rectus abdominis musculocutaneous flap. Surgical Science, 10(8): 271-280, 2019.（共著） ●Ameloblastoma cell lines derived from different subtypes demonstrate distinct developmental patterns in a novel animal experimental mode. Journal of Applied Oral Science, 2019, in press.（共著） ●健康は「健口」！ ーオーラルフレイル（口腔機能低下症）についてー鹿児島農村医学研究会雑誌 第49号 pg.44-47 2019.（共著） ●PCP4/PEP19 upreglates aromatase gene expression via CYP19A1 Promoter 1.1. in human breast cancer SK-BR-3 cells. Oncotarget, 2018;9:29619-29633. （共著） ●Assessment of postoperative complications using E-PASS and APACHE II in patients undergoing oral and maxillofacial surgery. Patient Safty in Surgery, 2018;5:12:3.（共著） ●Immunohistochemical expression profile of Mucin antigens in salivary gland mucoepidermoid carcinoma ? MUC4- and MUC6-negatice expression predicts shortned survival in the early postoperative phase. Histol Histopathol 33(2):201-213, 2018（共著） ● PCP4/PEP19 promotes migration, invasion and adhesion in human breast cancer MCF-7 and T47D cells. Oncotarget, 7(31):49065-49074, 2016(筆頭) ● An elastofibromatous lesion at the tip of the sublingual fold. J Dentistry & Oral Disease 2(6):1031,2016(筆頭) ● Cystadenocarcinoma of minor salivary gland arising in the upper lip: A surgical case of and inadequate cytology specimen rendiering conclusive diagnosis difficult.Pathology -Research and Practice, in Press, 2016.(筆頭) ● MRONJ（薬物関連顎骨壊死）の予防と医科歯科連携の重要性- アメリカ口腔顎顔面外科学会(AAOMS)の新しいposition paperに基づいて-. Teethful (鹿児島県歯科医師会誌), 123 (702), 12-14, 2015（筆頭） 鹿児島県医師会誌, 10月号, 69-72, 2015（筆頭） 川内市医師会誌, 2月号, 3-7,2016（筆頭） ● A diagnosis system for detecting cervical lymph node metastasis in oral squamous cell carcinoma: Collective consideration of the results of multiple imaging modalities, Journal of Oral and Maxillofacial Surgery, Medicine, and Pathology, 29, 3:210-216, 2017.(共著) ● Topographic analysis of the maxillary premolars relative to the maxillary sinus and the alveolar bone using cone beam computed tomography. Oral Surgery, Oral Medicine, Oral Pathology and Oral Radiology. 123(5),606-612,2017(共著) ● Examination of the early wound healing process under different wound dressing conditions. Oral Surgery, Oral Medicine, Oral Pathology and Oral Radiology. 123(3),310-319,2017(共著) ● Anti-apoptotic Effects of PCP4/PEP19 in Human Breast Cancer Cell Lines: A Novel Oncotarget. Oncotarget 5(15), 6076-86, 2014.（共著） ● Primary intraosseous squamous cell carcinoma in association with recurrent ameloblastoma of the mandible: A case report. J Oral Maxillofacial Surgery Oral Pathology Oral Medicine 27:693-697, 2015.(共著) |
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受賞歴 |
●2019年 第37回日本口腔腫瘍学会 優秀ポスター賞 ●2018年 第63回日本口腔外科学会 優秀ポスター賞 ●2018年 第10回口腔先端科学教育研究センター歯系研究発表会, 優秀発表賞 ●2017年 鹿児島大学歯学部ベストリサーチャー賞 |
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社会活動 |
【セミナー】 ●血管柄付き骨皮弁~肩甲骨、腓骨の解剖と術式?鹿児島大学病院検査室セミナー, 2021/9/30 ●顎関節脱臼への対応,グループホームくりのセミナー,2021/11/1 ●リスク管理と現場での実際2胃瘻、歯科的装置,鹿児島大学病院公開講座第４回摂食・嚥下リハビリテーション研修講座初級コース, 2021/10/27 ●遊離皮弁?腹直筋皮弁の解剖と術式~, 鹿児島大学病院検査室セミナー, 2021/9/30 ●超高齢社会における口腔機能の重要性~フレイル・サルコペニア・オーラルフレイル~, 鹿児島大学病院NSTセミナー, 2021/8/25 ●遊離皮弁?前腕皮弁の解剖と術式~, 鹿児島大学病院検査室セミナー, 2021/8/20 ●口腔癌の基本と治療~頸部郭清術と再建のためのレシピエント血管の選択~, 鹿児島大学病院検査室セミナー, 2021/7/21 ●Hands-on seminar for vascular anastomosis. The Microsurgery Course in Oral and Maxillofacial Approach, July 20-21, 2019 in Jakarta, Indonesia. ●Mandibular Reconstruction with Microsurgery in our department. The Microsurgery Course in Oral and Maxillofacial Approach, July 20-21, 2019 in Jakarta, Indonesia. 【講演 】 ●看護師と口腔ケア~フレイル、口腔がんと多職種連携~，川内市医師会立川内看護専門学校特別講義，2020/5/19 ●微小血管吻合を用いた顎骨再建後の管理，C7病棟看護部勉強会，2020/3/6 ●「健康は健口から！」~歯科の立場から健康を考える~，農村医学研究会健康フォーラム（指宿），2020/2/9 ●口腔癌と摂食嚥下，B3病棟看護部勉強会，2020/1/17 ●摂食嚥下の検査 VE検査 鹿児島大学歯学部同窓会卒後研修委員会主催摂食嚥下セミナー, 2018-2019年 鹿児島 ●あなたの”健口”大丈夫？ 健康塾, 2019年5月19日, 鹿児島 ●NSTにおける口腔ケアの重要性?口腔機能,口腔がんと多職種連携? NST専門療法士研修講座, 鹿児島厚生連病院, 2019年6月20日, 鹿児島 ●”健口”からはじまる栄養療法 栄養療法研修認定薬剤師教育セミナー, 2019年6月30日, 鹿児島 ●栄養管理の重要性 鹿児島純心女子大学特別講義, 2019年7月25日, 鹿児島 ●摂食嚥下障害における管理栄養士の役割 鹿児島純心女子大学特別講義, 2019年10月8日, 鹿児島 ●管理栄養士と口腔機能 日本栄養士会九州ブロック研修会, 2019年10月27日, 鹿児島 ●リスク管理と現場での実際2?胃瘻, 歯科的装置? 鹿児島大学公開講座第3回摂食嚥下リハビリテーション研修講座初級コース, 2017-2019年, 鹿児島 ●「口腔機能低下症と社会参加について」 「種子島地域在住高齢者の健康寿命延伸につなげる高齢者総合的機能評価」事業, 2019年6月・7月・9月・10月・11月 2020年1月, 西之表市, 鹿児島 ●チーム医療；多職種で繋ぐ栄養両方?歯科医師の立場から? ピクルスの会 ?医療・介護・在宅?“食の支援”をシームレスに繋ぐため！、2018年6月16日 鹿児島県市町村自治会館（鹿児島市） ●臨床に役立つ口腔ケアのABC 与次郎ヶ浜病診連携セミナー、2018年10月10日 鹿児島厚生連病院（鹿児島市） ●口腔ケアと口腔がん 地域支え合い推進員及び地域サロン支援者研修会、2018年10月22日 西之表市市民会館ホール（西之表市） ●医科歯科連携の重要性 鹿児島厚生連病院看護部勉強会、2018年11月29日 鹿児島厚生連病院（鹿児島市） ●摂食・嚥下リハビリテーションの基礎 鹿児島大学附属病院B3病棟看護師勉強会，2018年12月19日，鹿児島大学病院（鹿児島市） ●口腔ケアの重要性?医科歯科連携と口腔ケア? NST専門療法士研修講座，鹿児島厚生連病院，2017年6月15日，鹿児島市 ●摂食嚥下障害における管理栄養士の役割?当科症例を通して? 摂食嚥下障害における管理栄養士の役割?当科症例を通して? ●摂食・嚥下リハビリテーションの基礎，摂食・嚥下リハビリテーションの基礎（検査），摂食・嚥下リハビリテーションの基礎（訓練） 鹿児島大学附属病院歯科病棟看護師勉強会，2017年12月，鹿児島市 ● 遊離皮弁の基礎と術前検査 鹿児島大学附属病院検査部 2017年 ● 口腔ケアと感染〜基本的なことから〜 鹿児島赤十字病院 2016年 ● 口腔ケアの必要性〜誰が、いつ、何をする？〜 NST研修会 鹿児島厚生連病院 2016年 ● MRONJ（薬物関連顎骨壊死）の予防と医科歯科連携の重要性〜アメリカ口腔顎顔面外科学会誌（AAOMS）の新しいposition paperに基づいて〜 宮之城歯科医師会 2016年 ● 口腔ケアの必要性 川内市医師会立市民病院研修会 薩摩川内市2014年 |
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