• 歯科治療が怖い方
  • 嘔吐反射の強い方
  • 局所麻酔で気分が悪くなったことのある方
  • 全身的な疾患がある方
  • 治療への協力が困難なお子様や障害のある方
  • その他 通常の歯科治療が難しい理由のある方

このような方の全身管理を行っています。以下のような治療方法があります。

外来全身麻酔

外来全身麻酔の様子

2時間以内で終わる歯科治療、抜歯などの簡単な外科処置を対象に、全身管理歯科治療部の外来で行っています。

  • 処置に際しては「術前検査」が必要となります。
  • 一般的に「血液検査」「胸部レントゲン写真」「心電図」「呼吸機能検査」が必要です。
    その他、かかりつけの病院での診察を必要とする場合もありますが、基本的に全身状態が良好な方が対象となっています。
  • 当日の朝来院していただき、外来で全身麻酔を行います。
  • 処置後は2時間程度回復室で休みます。体調確認後、帰宅となります。
  • 場合によっては、処置後1泊入院が必要となることもあります。

鎮静法

笑気吸入鎮静法施術の様子

笑気吸入鎮静法

笑気ガスを鼻から吸うことで、リラックスした状態で歯科治療を受けることができます。緊張がほぐれ、身体がぽかぽかした感じがします。

「治療の音が嫌だ」という方は、ヘッドホンで音楽を聴きながら治療を受けることができます。当科でも各種CDを揃えておりますが、好きなCDをご持参いただいても、ご自身のスマートフォンやプレーヤーなどを使用されても構いません。


静脈内鎮静法施術の様子

静脈内鎮静法

点滴をして、鎮静剤(眠くなるお薬)を使って歯科治療を行います。
治療中は、ぼんやりとしたり、眠ったりします。治療中のことを覚えていないこともあります。

  • 笑気吸入鎮静法も静脈内鎮静法も優れた点が多いのですが、多少の制限などがあります。
  • 笑気吸入鎮静法も静脈内鎮静法も、保険診療の適応になります。
    (自費で行うインプラントの鎮静は保険診療の適応ではありません。)
    詳しくはご相談ください。

全身管理

全身的な疾患や、アレルギーのある方は、治療内容によって血圧や脈拍、心電図などを常に観察した方がよい場合があります。
歯科麻酔科・全身管理歯科治療部のスタッフが心電図、血圧計、パルスオキシメーターなど必要なモニターを用いて患者さんの状態を常に観察します。

ペインクリニック

ペインクリニックとは、原因がよく判らない痛みや不快な感覚を和らげる治療を行う場所です。口や顔の痛みやしびれをブロック注射、レーザー治療、鍼治療、投薬治療などで和らげます。口や顔の痛みやしびれでお困りの方は、全身管理歯科治療部内の歯科ペインンクリニックへお越し下さい。

星状神経節ブロック施術の様子

星状神経節ブロック

頸部の椎骨前面にある交感神経に局所麻酔を注射し、
ブロック(遮断)することで、口腔、顔面、頭部の血液の循環を良くし、症状を改善することを目的としています。注射後は、止血のため、ガーゼで注射部位を5~10分程度、圧迫します。20~30分程安静にして、異常がなければ帰宅できます。神経の遮断により、注射した半側のまぶたが重く感じて下がる、眼が充血する、鼻がつまる、声がかすれる、手がしびれて力が入らないなどの症状が出ることがありますが、いずれの症状も、一時的で、1~2時間でもとに戻ります。


近赤外線レーザー照射施術の様子

近赤外線レーザー照射

直線偏光近赤外線治療器(スーパーライザー)を用い、患部や星状神経節近傍に照射する治療法です。照射された部位の血管は拡張し、血行が良くなり、患部に酸素や栄養を十分に供給し、症状を改善することを目的としています。また、近赤外線レーザーを星状神経節近傍に照射することによって、その効果は星状神経節ブロックには及ばないものの顔面皮膚温の上昇と皮膚血流の増加が認められたと報告されています。効果は多少弱くても痛みもなく副作用が全くないことが最大の利点です。


置針通電刺激療法

東洋医学の中の鍼治療を改良した治療法であり、それぞれの疾患に有効な複数の経穴(ツボ)に非常に細い針を刺入し、その針に電極を取り付け低周波電流を流すという方法です。様々な疾患に応用されますが、顎関節症( I 型)、顔面神経麻痺などには特に有効です。


投薬治療

末梢神経障害性疼痛に有効なプレガバリンをはじめ、種々の薬剤(漢方薬を含む)を処方しています。

 

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