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ご挨拶

口腔顎顔面補綴学分野 教授
義歯補綴科 診療科長

西村正宏

本分野の前身である歯科補綴学第二講座は1981年4月に歯学部内に設置され、初代教授として大阪大学から長岡英一前教授が着任されました。長岡先生はその後約30年間にわたり教室を牽引され、南九州地区における有床補綴学の教育、臨床、研究に大きく貢献されました。2003年には大学院部局化に伴い歯科補綴学第二講座は、顎顔面機能再建学講座 口腔顎顔面補綴学分野へ再編されましたが、2012年3月末に長岡先生が定年退官されるまで、数多くの学術大会を開催し、日本補綴歯科学会、日本口腔インプラント学会、日本老年歯科学会等の認定施設としても、多くの優秀な人材を輩出してきました。私は2013年3月1日付で、本分野の主任教授を拝命し、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 歯科補綴学分野より赴任して参りました。

現在歯科、国立大学を取り巻く状況は厳しいと言われます。しかし大学は優秀な歯科医師を輩出するのみならず、有能な博士を輩出し、また地域においても生涯学習の拠点となるべき施設です。この教育のレベルを高め、補綴領域での新たな知見を得るためには活発な研究活動が欠かせません。さらに附属病院の診療科としても、周辺地域の中核病院として頼りとされる臨床を行う必要があります。私は、特に現在歯科治療の中で最もトラブルの多いインプラント治療について、正しい教育を行い、正しい情報を発信し、正しい治療を行うべく、体制を整えて参ります。私は逆風の今がチャンスととらえて、社会のニーズを敏感にとらえることで必要とされる分野となり、発展していく好機であると考えています。

私自身の研究の柱は顎骨再生医療の開発です。本分野の名の通り、口腔顎顔面の骨格が不足する部位は、元来補綴治療が困難であり、たとえ高いスキルによって治療をうまく行っても予知性は低くなります。根本的治療は、失った部分を生体そのものの細胞・組織で補うことですから、今後我々は細胞生物学や組織培養等の再生医療学を駆使してこの問題にあたる必要があります。そのために私は赴任してすぐに研究室を全面改装し、細胞培養、分子生物学研究が実施できる設備を整えました。また歯学部全体の研究の柱の一つになっている「全身と口腔の関わりの解明」については、糖尿病とインプラントー骨結合の関係解明を中心に研究を推進して参ります。さらに、有床義歯の装着による口腔の新材料開発と生体力学的解析による補綴設計の最適化、有床義歯と摂食・嚥下機能の関連に関する研究、補綴治療後の管理・指導に関する研究も現状では大変重要な研究ですので、確実に推進して参ります。

分野の運営理念は「好奇心をもって楽しく仕事をしよう!」です。本分野では全員が快適な生活を送ってもらえるように常に環境を整備しており、多くの学生、大学院生、研究者が集う場として、栄えていく事を祈念しています。どうぞ遠慮なく本分野の門をたたいてください。

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