歯科総合診療部は、平成18年に法制化された歯科医師卒後臨床研修必修化に対応するために設置されました。現在では、疾病予防から総合歯科診療、リハビリテーションまでを含む包括的歯科医療を提供するとともに、教育面では卒前卒後教育、および生涯研修までをカバーする部署へと成長しつつあります。当診療部所属教員の出身は、保存修復、歯周、補綴、小児、矯正と総合診療を実施するために必要な領域を網羅しており、幅広い視点から診療、教育を行うことが可能となっています。

歯科医師臨床研修において当部署では、単独型プログラムにおいて期間を通した研修指導を提供するとともに、本院管理型研修プログラムの拠点としての位置付けとなっています。また、卒前臨床教育では、患者中心の質の高い歯科医療を提供できる人材を育成するために、カリキュラム開発や運営支援に参画するとともに、診療参加型臨床実習のさらなる推進に向けて努力しています。生涯研修では、平成18年度より開催している歯科医師臨床研修指導歯科医講習会の定期的な実施や、本学部FD委員会と共同して、教職員の能力開発プログラムを立案、実施しています。以上のように、歯科総合診療部は病院の一組織として質の高い医療を提供するとともに、歯科医学教育面および臨床教育・研究面においても多様な活動を行っています。