歯学部を卒業し歯科医師国家試験に合格すると、いよいよ歯科医師としてのキャリアがスタートします。現在日本では歯科医師法第16条に基づき、歯科医師臨床研修制度が平成18年度から施行されていますので、将来歯科診療に従事する予定の人は、まずは卒直後に臨床研修を1年間以上受ける必要があります。本院には3つの研修プログラムがあり、大学病院内の診療科で様々な経験を積めるプログラムや、半年間大学病院に所属するとともに残りの半年間は市中の歯科診療所に在籍し、地域医療の最前線を学べるプログラムも用意しています。また、鹿児島という地域特性を生かして、離島巡回歯科診療に同行する研修も選択でき、参加する皆さんの多様なニーズに応じたカリキュラムを構築しています。本院在籍者のうち、例年3割程度は本学以外の出身者で占められていますので、全国の多くの皆さんの参加をお待ちしています。
研修歯科医には「専念義務」が課せられていますが、鹿児島大学大学院医歯学総合研究科では研修時間外に研究を実施する等により研修に支障が出ないように対応しており、研修歯科医の皆さんの入学を歓迎いたします。本研究科には70を超える研究分野があり、それぞれの分野で日夜先端的な研究が行われています。多くの方に入学し研究をして頂けるよう、カリキュラムの見直しや新たなコースの設定、e-Learningの充実、奨学制度の検討を進めています。今後さらに医療を発展させていくためには、大学院の研究なくして語ることはできません。最新の研究技術を学び、研究成果を世界へ発信し、広く社会へ貢献してみませんか。鹿児島大学大学院医歯学総合研究科は、そのすべてを学ぶことができます。皆さんの入学を心よりお待ちしています。