トップページ > ごあいさつ

もみじ会 会長 馬場隆行

 今回 新会長に任命されました、馬場隆行です。メッセンジャーを読んでいただいた方はご存じの方もいると思います。息子の銀次郎が口唇口蓋裂で生まれてから、もう6年が経ちました。彼が生まれてきたばかりの頃は、低体重児でもあり、他の病気の疑いもあり、かなり精神的に追い詰められていました。そんな中、このもみじ会が、大きな心の支えになってくれました。現在は情報化社会で、膨大な量の情報が小さな心配の種を大きくしてしまいます。そんな中、同じ境遇の方々の励ましや、体験談はとても大きな支えになることもあります。
自分達の愛する子供に、心から「生まれてきてくれてありがとう。君は私達にとってとても大切な存在なんだよ。どこにも愛さない理由はないよ。君のすべてを愛しているよ。」
と心の底から伝えられたらいいですよね。
「みなさん、あまり頑張りすぎないでください・・もう十分頑張っているから・・・」
「お母さん 決して 自分を責めないでください・・・お母さんは 絶対悪くないから・・ 」
 もみじ会は、みなさんと共に、いつも傍にあります。
 自分が励まされたら、その分、同じ悩みの方を励ましてあげましょう。立派な言葉はかけられなくても、自分達の経験を話して、話を聞いて、共感して、それで十分じゃないかな?
 そんな、もみじ会でありたいです。

鹿児島大学病院 口唇口蓋裂専門外来、口腔顎顔面外科 教授 中村典史

 「もみじ会」は昭和57年、鹿児島大学歯学部附属病院 口腔顎顔面外科の三村 保前教授の主導のもとで、口唇口蓋裂児をかかえる当時のご家族さん達が協力されて設立され、医療情報の少ない時代に口唇口蓋裂に関する適切な医・テ情報の発進基地としての役割りを果してきました。当時のお母様方は「もみじ会」新聞を作ったり、ピクニックをしたりと、病気のお子さんを抱えて心配されるお母さん方を、先輩お母さんが助け合っていたと言われます。しかし、医療情報も容易に入手できる時代となり、平成16年には、鹿児島大学が主催した日本口蓋裂学会での「もみじ会フォーラム」を最後に一端はその活動を休止していました。平成17年、やはり同じ悩みを抱えるお父様、お母様が出会う場、患児の心理的な問題に対応するための家族間の情報交換の場がほしいという意見が数多く寄せられ、平成18年3月に再び鹿児島大学口唇口蓋専門外来のスタッフらとサポーターの親御さんとが協力して、鹿児島口唇口蓋裂親の会「もみじ会」を再結成するに至りました。  
 口唇口蓋裂は、近年の少子化の傾向で患者さんは少なくなったと言われます。我が国では、多くの専門医療機関において専門医による抱括的医療が実践され、大きな問題を残さずに治るようになりました。 また、インターネットなどで豊富な医療情報を容易に入手できる時代になりました。しかし、就学以降、社会に出るまで様々な問題に直面する患児を心身ともに健全に社会に導くための環境は決して充分とは言えません。また、患児を抱えるご家族さんにとっても、昨今の学校でのいじめなどの社会問題にどのように対応すべきか、医療情報の豊富さとは裏腹に、心理社会面のサポートに関する情報は極めて少ないのが現状です。  
 われわれは、「もみじ会」において、主として定期的な医療講演会、公開質問会などを開催しながら、口唇裂口蓋裂に関する学術的な話題や口唇口蓋裂児が良好な対人関係を築くようになるための子育てのポイントなどを情報として提供してきました。また、屋外ピクニックを開催し、就学前の患児達が社会集団と交わる経験をする機会を作ることで、社会性に富んだ心身ともに健全な子供を社会に送り出すお手伝いをしています。 鹿児島大学口唇口蓋裂親の会「もみじ会」の活動には、毎年多くの患者や家族が訪れ、互いの悩み、体験を交流する場として広く知れ亘るようになりました。どうぞ、このホームページのご覧の方も一度、「もみじ会」を覗いてみられませんか?また、本活動にご賛同いただけるかたには、子供達のサポーターとしてご協力いただければ幸いです。  
 どうぞよろしく御願いいたします。

Copyright(C) 鹿児島口唇口蓋裂親の会「もみじ会」 All Rights Reserved.