歯が原因の腫瘍・嚢胞 上顎や下顎の骨の中に発生する病気で、歯や歯のもとになる細胞からできる ものを、歯原性腫瘍や歯原性のう胞といいます。治療せずに放置すると顎の骨 が変形し、歯列不正や顔の変形、歯の喪失などが生じる可能性があります。

症状 ほとんどは痛みや腫れといった自覚症状はありません。歯医者さんで歯の治 療の際のレントゲン写真で発見されたり、細菌が感染し、腫れて痛みがでるこ とで気づくことが多いです。レントゲンでは、写真のように丸い影ができてい ます。また、通常は症状がなため病気に気づかずに、長期間放置されていると、 歯の位置がずれたり、顔の形が変わることで発見されることもあります。
治療 病気の種類や大きさによって、治療法は異なります。 虫歯などが原因でできた小さな袋状の病気の場合は、歯の根の治療のみで改善 することがありますが、大きくなると手術が必要となります。 手術には、病気全体を取り除く摘出術と、一部だけと切り取り、しばらくの間 骨に穴が開いた状態にする開窓術があります。病気が大きく周りの神経などを 含んでいる場合は、開窓を行い、病気を小さくしてから摘出する方法もありま すが、それぞれの病気の状態により方針を決めます。
治療後 病気の種類によっては、とても再発しやすいものがあります。手術が終わっ ても定期的に検診することが大切です。

主な腫瘍のレントゲン写真

主な腫瘍のレントゲン写真1
主な腫瘍のレントゲン写真2
主な腫瘍のレントゲン写真3
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文責:山下麻由美

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